青春18きっぷ 東北・北海道旅行TaBiLoG

電車と船で辿る、はじめての青春18きっぷ旅行

青春はとっくに過ぎ去ったアラフォーの一人旅なので、あまり無理せず、のんびりと巡りました。

旅のコンセプト

ムリをしない青春18きっぷの旅

青春18きっぷというと、乗り放題を活かしてどこまで行けるかチャレンジみたいなイメージがあります。

ですが、今回はあまり無理はせず、4日かけて関東から東北、北海道を縦断。途中で新幹線や特急などを交えて、余裕を持った日程で臨みました。(それでも少し頑張ったけど)

函館本線

洞爺湖でノンビリぼんやり、登別でノンビリ温泉

今回はとにかくノンビリしたいという思いがありました。洞爺湖のほとりでボーっとして、登別の温泉に浸かってリフレッシュ。ノンビリと過ごしました。

洞爺湖でノンビリ

洞爺湖編

ノープラン

出発前は「北海道に行く」というくらいしか決めずに、北海道から先はほぼノープランの行き当たりばったり旅行。

特に帰りの移動手段を全く考えていなかった結果、初のフェリー体験。これが思った以上に良い結果になり、その後の個人的なフェリーブームのきっかけとなりました。

フェリーで帰ります

フェリー編

概要

日程

出発:2017/8 (6泊7日)

訪問地

  • 仙台
  • 函館
  • 東室蘭
  • 札幌
  • 小樽

宿泊地

(宿がほとんどドーミーインなのは大浴場でゆっくりしたかったからなのと、直前で宿を取ったせいであんまりじっくり調べなかったから。)
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旅程

1日目

中野~仙台 (18きっぷ使用)

  1. 中野駅→新宿駅 (中央線)
  2. 新宿駅→宇都宮駅 (湘南新宿ライン)
  3. 宇都宮駅で朝食
  4. 宇都宮駅→黒磯駅 (東北本線)
  5. 黒磯駅で休憩
  6. 黒磯駅→郡山駅→福島駅 (東北本線)
  7. 福島駅で駅弁購入
  8. 福島駅→仙台駅 (東北本線)
  9. 仙台で宿泊

宿

食事

朝食:宇都宮駅の立ち食いソバ
昼食:福島駅の駅弁
夕食:牛たんの一仙

2日目

仙台~青森~函館 (18きっぷ使用)

  1. 仙台駅→一ノ関駅→盛岡駅 (東北本線)
  2. 盛岡駅で朝食
  3. 盛岡駅→八戸駅 (新幹線)
  4. 八戸駅→青森駅 (青い森鉄道)
  5. 青森港で昼食
  6. 青森港→函館港 (津軽海峡フェリー)
  7. 函館港→函館駅 (タクシー)
  8. 函館で宿泊

宿

食事

朝食:盛岡駅のドトールでパンとコーヒー
昼食:青森フェリーターミナルの食堂の焼きホッケ定食
夕食:ジンギスカン テムジン

3日目

函館~東室蘭 (18きっぷ使用)

  1. 五稜郭タワー見学
  2. 函館駅→森駅 (函館本線)
  3. 森駅で2時間ほど乗り換え待ち。昼食に いかめしを購入
  4. 森駅→長万部駅 (函館本線)
  5. 長万部駅→東室蘭 (室蘭本線)
  6. 帰りのフェリーを予約 (結果、日程が 1日延びる)
  7. 東室蘭に宿泊

4日目

東室蘭

  1. レンタカーを借りて洞爺湖へ
  2. 洞爺湖散策
  3. 登別温泉の滝本第一館で温泉に浸かる
  4. 東室蘭に宿泊

5日目

東室蘭~札幌 (18きっぷ未使用)

  1. 東室蘭駅→札幌駅 (特急スーパー北斗)
  2. JRタワーのカフェで作業など
  3. カレーハウスコロンボで昼食
  4. 宿にチェックイン、休憩
  5. 札幌在住の友人と飲み会
  6. 札幌に宿泊

6日目

札幌~小樽~苫小牧~仙台 (18きっぷ使用)

  1. 札幌駅→小樽駅 (函館本線)
  2. 寿司を食べる
  3. 水天宮を散策
  4. 寿司を食べる(2)
  5. 小樽駅→千歳駅 (函館本線・千歳線)
  6. 千歳駅近くのイオンでサンダルなどを購入
  7. 千歳駅→苫小牧駅 (千歳線)
  8. 苫小牧駅→フェリーターミナル (タクシー)
  9. 太平洋フェリーで1泊して仙台へ

7日目

仙台~東京 (18きっぷ未使用)

  1. 仙台港→仙台駅 (バス)
  2. 仙台駅→大宮駅 (新幹線)
  3. 大宮駅→新宿駅 (湘南新宿ライン)
  4. 新宿駅→中野駅 (中央線)

青春18きっぷで東北、北海道縦断

青春18きっぷは JRの在来線 (有料特急や新幹線以外) が乗り放題になる切符。

春、夏、冬の特定の期間だけ発売されて、有効期限内に 5日分を使うことができます。この 5日分というのは複数人で同時に利用することもでき、「5人で 1日」、「3人で 1日」と「1人で 2日」といった使い方もできます。

青春18きっぷ という名前ではありますが、年齢制限があるわけではないので 18歳未満だったり、とっくに青春を過ぎて 18歳を 2、3周くらいしてても普通に購入、利用できます。

値段は 1枚 11,800円なので、それを 5日分で割った 2,360円が 1日当たりの損益分利点となり、それ以上乗れば乗るだけオトクとなるわけです。

なのでいかに 1日のうちにどれだけ移動できるかが勝負。路線図や時刻表などを照らし合わせつつ、効率的なルートを入念に計画していくことが重要になってきます。

・・・のですが、もう青春時代も大分過ぎてしまい、流石に早朝から深夜まで電車に乗り続けるほどの元気もありませんので、比較的余裕を持った日程でいくことにしました。

2日で北海道

ノンビリノンビリといいつつ、2日で一気に北海道上陸を目指します。

なぜなら青春 18きっぷには 5日分という制限はあるのと、長い間旅行し続けると逆に疲れてしまいそうだから。

元気のある序盤にある程度移動量を稼いでおこうというわけです。

ちなみに計画段階では常磐線を経由して三陸方面を辿るルートも検討したのですが、バスの代行区間などもあってスケジュールがタイトになってしまいそうだったので、今回は断念。素直に東北本線を経由するルートを採用しました。

(当時はまだ常磐線も全線復旧しませんでした。)

1日目:中野~仙台

一番元気な初日は始発から攻めていくぞ!くらいに意気込んでいたのですが、気が付いたら 6時半。

しかし朝のラッシュの回避には成功して新宿駅へ。湘南新宿ラインに乗り換えて、一気に宇都宮まで移動します。

湘南新宿ラインではグリーン車を利用。青春18きっぷでもグリーン券を別で購入すれば利用することが可能です。

宇都宮から先はグリーン車のある列車がないので、利用できるところで利用して体力温存をしておこうというわけです。攻めていくぞ!とか言ってたくせに。

朝ご飯の駅そば
宇都宮で朝ご飯の駅そば。

宇都宮からは東北本線で仙台まで。直通する電車はないので、区間運転の普通電車を乗り継いでいくことになります。

まずは黒磯行きに乗車。するとこれが通勤ラッシュ並みの大混雑。身動きすらままなりません。どうやら同じように青春18きっぷの旅行者で溢れかえっているようで、先ほどまでのグリーン車との落差が激しい。

始発で攻めていくぞ!に失敗したツケがここに出ようとは。

結局、ほとんど身動きとれないような状態のまま 1時間ほどで黒磯駅に到着。

次は郡山駅までの電車に乗り換えるのですが、黒磯駅に到着した途端に乗り換え通路に乗客が殺到。

その流れに身を任せ...ると疲れてしまうので、ここで途中下車。駅から 5分くらい歩いたところにあるヨークベニマルというショッピングセンターで休憩しながら次の電車を待ちます。

30分ほどしてから駅に戻って次の福島行きに乗車。狙い通り先ほどより乗客は少なく、余裕の着座。

1時間ほどで 郡山駅に到着し、すぐに福島駅行きに乗り換えてさらに 1時間ほどで福島駅に到着。この間も座って移動することができて大分らくちんでした。

東北復興弁当の中身
駅弁ランチ。「東北復興弁当」をホームのベンチでいただきました。具沢山で楽しい。

そして福島からようやく仙台行きの電車が登場。1時間ほどで仙台駅に到着しました。

この時点で 16時となったので、この日の移動はここまで。

2日目:仙台~函館

まだ元気が残っている 2日目はちょっと強行軍。仙台から一気に北海道上陸を目指します。

5:00 に起床して朝風呂に浸かってからチェックアウト。始発とまではいきませんが 6:00 の一ノ関行きの電車に乗ります。

NO RICE,NO LIFEというかっこいい看板を眺めたりしながら、1時間半ほどで一ノ関駅に到着し、すぐに盛岡行きに乗り換え。

一面に広がる田んぼ

そこから2時間近く揺られて盛岡駅に到着。

エキナカのドトールで朝食を食べたら、次はちょっと裏ワザ。

新幹線に乗り換えて、一気に八戸まで移動します。

新幹線
まさかの新幹線カード

青春18きっぷで新幹線に乗れるの?と思われるかもしれませんが、乗れません。普通に新幹線の切符を別で購入しています。

青春18きっぷの旅じゃなかったの?と思われるかもしれませんが、青春18きっぷの旅です

ではなぜ新幹線に乗るかというと、盛岡から八戸の間の在来線は新幹線の並行在来線として第三セクターに分離されており、「いわて銀河鉄道」と「青い森鉄道」によって運行されています。

つまりこの区間は JRの路線ではないため、青春18きっぷでは乗ることができません。

追加料金を払うと両路線を乗り継いで行くこともできますが、普通に切符を買って乗るのと同じなので 2社分の初乗り料金がかかり、合計すると新幹線の自由席の料金と 1,000円くらいしか変わりません。

今回は乗りつぶしや各駅停車の旅ではないので、だったらちょっと料金を追加して新幹線に乗って閉まった方が時間が節約できるというわけです。タイムイズマネー。

というわけで盛岡から わずか 30分ほどで八戸駅に到着。まるでワープのよう。

そして八戸からは先ほど触れた並行在来線の「青い森鉄道」に乗って青森まで向かいます。

青い森鉄道

結局青い森鉄道に乗ってるじゃん!とつっこまれそうですが、実は八戸~青森間は特例で青春18きっぷを使って乗ることができます。

この特例というのは、八戸~青森の途中にある駅が JRの大湊線、八戸線の始発駅になっているから。

どちらも他の JRの路線とは直接つながっておらず、青い森鉄道を経由しないと乗ることができないことから、乗り換え駅である八戸、野辺地、青森については青春18きっぷのみで利用することが可能になっています。(ですのでこの区間の他の駅では途中下車ができません。)

八戸を出て 2時間ほどで青森駅に到着。

ここが本州での終着駅。ここからはフェリーに乗って北海道に向かいます。

よぐきたねし~青森
ゆるキャラによるお出迎え

フェリーターミナル

ここまで曇りがちで小雨もパラつくくらいだった天気が、出航直前にカラっと晴れて気持ちの良い青空に。最高の船旅となりました。

青空の船旅
まさかの青空

3時間程で函館フェリーターミナルに到着。車を先に降ろすので人間は待てというモータリゼーションの洗礼を受けつつ下船。

フェリーターミナルからは、事前に予約しておいた定額タクシーで函館駅へ。

タクシーで 20分ほどで函館駅に到着。再び空は雲に覆われて少し肌寒いくらいの気候だったのですが、駅前ではビヤガーデンが開催されていて、既ににぎわっていました。

駅前ビアガーデン
8月でも割と涼しい感じだったのですが...

駅前をサラッと見て回ってから、路面電車でホテルまで向かいチェックイン。北海道への上陸達成でこの日はここまで。

函館から札幌へ

3日目:函館~東室蘭

ひとまず北海道に行くという目標は達成したので、この日からは少しペースを落としていきます。

ノンビリ 9時にチェックアウトしたら、ホテルから歩ける距離にある五稜郭へ。展望台のある塔に登り、☆だなぁと思いながら全景を眺めました。

五稜郭
☆だなあ

そして路面電車で函館駅へ。11時発の森行きの列車に乗車して、1時間半ほどで森駅に到着。ここからは電車ではなくディーゼルエンジンの汽車の旅となります。

次の汽車までは 2時間くらいあるので、駅弁祭りなどでも有名な いかめしを購入。近くの公園まで歩いて行ってみたものの思いのほか遠く、まだ雪も残っている様子(8月なのに!)だったので駅まで引き返すことに。

すると既に次の列車が駅にいて、長めのよさそうな良さそうな海側の席は一通り青春18きっぷの旅人らしき人々に取られているような状況。この辺は経験の差が出ます。

いかめしを食べつつ森駅を出発したら、1時間ほどで長万部駅に到着。30分後ほど次の汽車を待って長万部駅を出発し、1時間半ほどで東室蘭駅に到着して、この日はここまで。

東室蘭で 2泊して、洞爺湖や温泉などを巡ってのんびりします。

洞爺湖でのノンビリの様子はこちら

5日目:函館~札幌

函館から札幌までは配分や効率を考えて 18きっぷは使わずに特急すずらん に乗って移動。普通列車だと 4時間くらいかかる所を、わずか 2時間ほどで到着。この旅 2回目のワープ。

札幌到達でひとまずゴールした感があるので、ここからは家に帰る方向に移動します。

札幌から帰途へ

6日目:札幌~小樽~苫小牧

北海道最終日。この日は最後の 18きっぷを使って札幌から小樽へ。早速家から遠ざかってますが、まずは観光です。

小樽は 2、3回来たことがあるので、それまで行ったことがなかった寿司横丁を歩いてみたり、丘の上の神社を参拝したりと気ままに散策。

花銀
花銀だ!

しかま寿司
「逃げ寿司」

小樽水天宮
丘の上にある「小樽水天宮」

小樽水天宮の境内からの景色
港の様子が一望できます

小樽駅に戻ったら、今度はフェリー乗り場のある苫小牧へ向かいます。その途中、千歳駅で一旦降りて、駅の近くにあるイオンモールでフェリーの中で使うタオルなどを買い出し。

こうした途中下車を気軽に行えるのが 18きっぷのいいところでもあります。

そして苫小牧からフェリーに乗って仙台へ。フェリーで 1泊して仙台に到着。

既に札幌駅到達でゴールしているので、ためらいなく新幹線を使って東京へ。

これにて旅は終了です。

フェリー乗船の様子はこちら



18きっぷでの移動は 2日かけての中野から函館までと、函館から東室蘭を 1日、札幌~小樽~苫小牧の 1日の計 4日分。(あとの 1日分は別で利用しました。)

正直、前半 2日の移動よりも函館から東室蘭の移動の方がしんどかったです。疲労の蓄積度もありますが、乗り換えの待ち時間の長さや慣れない汽車の乗り心地なんかも影響しているかもしれません。

感想としては、頑張って長距離移動するよりは、最終日の札幌~小樽~苫小牧のような周遊的な使い方をした方が良いかなと思いました。

つづいて、4日目の洞爺湖でノンビリした時の模様です。