コロナ禍を経て、4年ぶりくらいの台湾を訪問。
今回はフィリピンを訪れた帰りに寄り道した形で、あまり観光はせずに台北周辺で久々の台湾を懐かしむ程度でした。
ちなみにフィリピンは半分仕事の関係で、同僚と共にリゾート地でバカンスしました。
そして盛大にお腹を壊しました。
飲みすぎ + 生水とかで食らったんだと思います。
それでも動けなくなるほどではなく、ご飯も食べられないというわけではなかったので、なんとか台湾までたどり着くことができました。
入国
2023年 5月時点ではコロナ関連の手続きや検査などは必要なく、パスポートのみで入国が可能です。
入国申請もこれまで同様オンラインで事前登録が可能です。→ オンライン入国カード (少しモダンな UI になってました。)
フィリピン経由でも特に何か聞かれるようなこともありませんでした。
ホテル
今回は台北の北西に位置する蘆洲に 2泊、台北駅の近くで 1泊しました。
蘆洲のホテルは 樂頤飯店。MRT蘆洲線(中和新蘆線の支線)の徐匯中学駅から数分の所にあります。
GoogleMap でホテルを見繕ってる最中に出てきて評価が高めだったこと、蘆洲の方に行ったことがなかったこと、台北中心部のホテルが軒並み高かったことなどから決めました。
最後の 1泊だけ前回の訪問時に利用した Citizen M に宿泊。機場MRT の台北駅にも近く、空港まで行くのに便利です。
アートをフューチャーした独特の雰囲気が面白いホテルです。
観光
今回は観光は控えめ。
淡水漁人碼頭
漁人碼頭は台北中心部を流れる淡水河の河口にある ふ頭で、以前乗車した淡水MRT が延伸して近くまで行けるようになりました。
淡水漁人碼頭駅から 10分ほど歩くと、港町のような景色と大きな橋が見えてきました。
河口から海に流れる景色が一望できます。
台北周辺からスッと行ける範囲で海を目の前で見られるのは、意外とここか基隆くらいな気がします。
ここから淡水の中心部まで船も出ているみたいなのですが、運航している気配がなかったのでバスで淡水駅方面へ戻りました。
市場のアーケードをブラブラしてから戻りました。
中正紀念堂
台北の観光といえばまずここ、というくらいの王道スポットですが、実は訪れたことがなかったので行ってみました。(もしくは行ったけど覚えていない)
とにかく広く、デカい。
中では兵隊さんがなんらかの儀式を行っていました。
夜市
今回はホテルから徒歩 10分ほどの 芦洲廟口夜市 という夜市行ってみました。
ここの夜市はとにかくバイクが多いのが特徴的。行き交う人をかき分けるかのようにガンガン突っ込んでいって、そのまま買い物もしていました。
お寺の前のステージでは歌謡ショーのようなものも開かれていて、とにかく賑やか。
コロナ前と変わらない活気にあふれていました。
↓動画もアップしてみました。
一通り見て回ってから何か食べようと思っていた所、四神湯を売っている屋台を見つけたので肉圓と一緒に注文。
肉圓は千と千尋の神隠しでお父さんが食べていたアレ。モチモチ食感の衣でひき肉や筍などの具材を包んで揚げたり蒸したりしたもの。
地域やお店によってスタイルが色々あるようで、ここのは少し甘めの餡がかかっていました。
四神湯は漢方に使われる具材や牛もつなどが入った薬膳スープ。味付けは大分薄目ですが、生薬の香りや深い旨味を感じる体に良さそうな一品。まだ壊れ気味のお腹にピッタリでした。
少し歩いて喉が渇いたので珍しくジュースも買ってみることにしました。
色々あるメニューの中から「綜合果汁」を注文。
大体名前に「綜合」と付いていると色んなものが入ったものが出てきます。
最後にもう 1品、こちらの福州包をテイクアウト。
焼いている最中から待ってる人がいて、焼き上がりと共に行列ができていました。
おばあさんが一人で切り盛りしていて、購入時にこちらが日本人と気づくと「日本人?ありがとう!」と日本語で話しかけてくれました。この瞬間が何とも嬉しい。
途中でビールを買ってホテルの部屋で頂きました。
醤油ベースと辛さの効いた 2種類のタレがついてきます。
1個1個は小ぶりで中にはニラやキャベツ、ひき肉などが混ざった餡が入った、餃子と焼き小籠包の中間のような感じ。羽の付いた衣がカリッとした食感とゴマの風味がアクセントになっています。
今回の夜市はホテルからだと距離がありましたが、直接行く場合は三民高中駅から行くのが良さそうです。
食事
やっぱり台湾旅行の一番の楽しみは食でしょう。お腹の崩壊がそこまで酷くなくて本当に助かりました。
鹹豆漿と蛋餅
日本でもちょっとずつお馴染みになりつつある鹹豆漿。豆乳にお酢を加えて温めた酸っぱいスープに油条やネギ、干した大根などが入っています。
ここに少しラー油を垂らして辛くするのがお店の人もオススメする本場の味。
原味蛋餅は卵とクレープのような生地だけの非常にシンプルな一皿。卓上にある甘辛のタレをかけて頂きます。
料理名に原味とついているやつは大体シンプルなメニューです。
飯糰
台湾版おにぎりと言われていますが、もち米が使われていて具材も色々入っているので、感覚的にはチマキに近いです。
ひき肉に油条、高菜、丸ごと煮卵などなど、味も食感も様々な具材が入っています。
これも日本で流行ってほしい。
ホットサンド
最終日の朝、ホテルの近くにあったカフェでテイクアウト。
アイスコーヒーと「起士肉蛋吐司」を注文。英語で「Pork and egg Sandwitch with cheese」と書かれていましたが、なんとなく漢字でも伝わります。
こんがり焼き目の付いたトーストに半熟の玉子焼きとチーズ、そして肉はハムやベーコンではなくローストした豚肉がサンドしてあります。
海鮮粥
まだお腹が壊れていた初日。お腹に優しいもの=お粥 ということで近くに見つけたお粥屋さん。
とりあえず綜合の海鮮粥と青菜の炒め物っぽいものを注文。すると
写真だとわかりにくいですが、ラーメンの鉢くらいの大きさでやってきました。これで普通盛りです。
ただ、あっさり味のスープは出汁が効いてて、これくらいの量でも割と食べられちゃいます。
が、青菜は流石にちょっとやり過ぎてしまった感。炒めたというか茹でたレタスっぽい菜に甘辛のタレがかかっていて、普通の野菜炒めくらいのボリュームがあります。(それでも頑張って完食。)
路地裏の鴨肉飯
Google Map に評判のよさそうな店を見つけて近くまで行ってみると、めっちゃ路地の奥。
緊張感を持ちながら行ってみると、ローストされたダックが吊り下げられた安心の店構えを発見。それがこちらの 羊城焼臘 さん。
メニューの中に「超級三賓飯」という凄そうな名前を見つけたので頼んでみたら、すごいのが出てきました。
その名の通り 3種類のロースト肉がご飯の上に盛られ、サイドには色とりどりで味付けも異なる付け合わせが添えられていて見た目も味も楽しめる一皿。やはり美味いものは路地裏にあり。
淡水のフライドチキンチャーハン
淡水で評判が高い 黑殿飯店 の駅前支店。
この時は妙にチャーハンが食べたかったので「九兩大雞飓高麗菜炒飯」とスープも欲しかったので「祖傳大滷湯」というメニューを注文。
まずはチャーハン。
想像の倍の量の品がやってきました。まさかのもも肉丸々 1本のフライドチキン。そしてまあまあな量のチャーハン。
チキンは皮はパリパリサクサクで中は柔らかジューシー。揚げたて熱々、ほんのり八角の香りがして脂のくどさを感じません。
チャーハンは高麗菜=レタスが入ったあっさりとした味付けで、フライドチキンと合わせるとちょうどよい塩梅に。
そしてスープ。
少しとろみがかった醤油ベースのスープに豚肉や溶き卵、シイタケ、人参など、いろんな具材が入ったこれまた味わい深い一品。
凄いボリュームでしたが意外と食べられてしまいました。(しばらく動けませんでしたが)
羊料理専門店
ツイッターでご飯情報を探していて見つけた羊料理専門店「莫宰羊」
最寄りはMRT 松山新店線の台電大楼駅ですが、そこからさらに離れた所にあります。ちょっと行きづらいのですが、せっかくなので行ってみました。
中に入ると 1階はほぼ満席で、2階の席に案内されました。(写真撮り忘れてましたが、2階はこんな感じ で広々してて席は多め。)
メニューを受け取り、ニンニク風味の炒め物っぽいものとチャーハンっぽいもの、あとは相席の若者が飲んでいてオススメというスープっぽいものを注文。
ちなみにドリンクは自助、つまりセルフサービスです。
まずはスープと炒め物が到着。
スープはあっさり目の味付けですが旨味が濃く、トロトロに煮込まれた骨付きの羊肉がゴロゴロと入っています。ちなみにスープはヤカンから無限に継ぎ足してくれます。
炒め物、と思ったんですが多分茹でた薄切り肉。下には千切りのネギ、上には (若干しおれた) パクチー、そしてニンニクの効いた甘辛ソースがかかっています。
スープがあっさり目だったのに対してこちらは大分パンチの効いた濃い味付け。羊肉、ネギ、パクチー、そしてニンニクの風味が重なり合って口の中に広がります。
そしてチャーハン。
正直これはあまり羊らしさは感じず、普通に美味しいチャーハン。ニンニクの羊肉が強すぎた感があります。
しかしどれも臭みは感じず、羊肉の柔らかさと強い旨味を純粋に味わうことができます。
他にも様々な料理があって、特に鍋料理が有名なようなので複数人で行くと色々楽しめそうです。(奥の席では宴会が開かれていて盛り上がってました。)
ベビーカステラ
オンラインミーティングがあるのでホテルに戻る途中でベビーカステラの屋台があったので思わず購入。
1袋 5個入りで 35元。(140円くらい)
日本の屋台で見かける丸いやつよりは一回り大きめで、ハート型に「LOVE」の文字。
ほんのり温かく、外側はサックリ、中はシットリとした食感で、思ったより甘さは控えめ。コーヒーのお供に良い感じでした。
そのほか
バッグを購入
今回の訪問のもう 1つの目的がバッグを買い替えること。
前々回くらいの台湾訪問の際、西門でたまたま見かけた YAGER という帆布を使ったバッグが気に入ってそのまま衝動買い。
そしてずっと使ってきたのですが、流石にちょっとくたびれたりパーツが壊れたりしてきたので、そろそろ買い替えたいと思っていたのでした。
しかし西門のお店は残念ながらなくなってしまったようなので、台北駅地下街のお店を訪問。
大小 2種類の大きさのバッグを購入。ちょうど 3,000元以上で 300元オフのセールをやっていたので、少しお得に購入できました。
日本人観光客はまだ少なそう
台北駅近くのマッサージ屋さんに行ったら、以前はすぐに日本人と気づいて日本語で話しかけてくれましたが、今回は少し店の前でやり取りをしてようやく気付いて店内が若干ざわつきました。
コロナもあって、日本人客は大分少なくなったのでしょう。それでも接客は日本語でしてくれて、とても親切なのは変わらず。
ちなみに街中で日本人らしき観光客を見かけたのは数回だけ。いずれも年配の方で関西弁で話していました。
街中の様子
蘆洲
西門
まとめ
今回は台北のみで、しかも割と今までいった所をなぞった感じではありましたが、それでも久々の台湾の雰囲気は味わうことができました。そしてまた行きたいワンという思いも強まりました。
コロナを経てもそれほど大きな変化はなさそうでしたが、観光客が来ない期間が長かったせいか、日本人が珍しそうな感じは以前よりは多かったような気がしました。(それでも不快になるような事にありませんでした)
台北以外の地域だとまた色々と変化があるのかもしれないので、その辺りは次回以降の機会に見ていきたいです。
次はもう少し過ごしやすい季節になってから、今度はどこかのついでではなくちゃんと訪れたいと思います。
概要
旅程
1日目
- マニラ空港→桃園空港
- ホテルチェックイン
- 街をブラブラ
- 好吃食堂 海鮮粥専売店で夕食
2日目
- 淡水信義線で紅樹林駅に移動して淡水LRTで淡水漁人碼頭へ
- 漁人碼頭を観光
- バスで淡水市街へ移動して市場をブラブラ
- 黑殿飯店で昼食
- ホテルに戻って仕事
- 芦洲廟口夜市で夕食
3日目
- ホテルを移動
- 羊城焼臘で昼食
- 中正紀念堂とその周辺を観光
- ホテルに戻って仕事
- YAGERでバッグを購入
- 莫宰羊で夕食
- 西門街をブラブラ
4日目
- 朝食テイクアウト
- オークラホテルでお土産購入
- ホテルをチェックアウト
- 桃園空港へ移動し帰国