いつものフェリー乗りたい欲が出たので乗りました。1旅で 2回。
実は船という括りなら 3回乗りました。とにかく船の旅です。
旅の計画
最初のきっかけは、太平洋フェリーが全国旅行支援に合わせて独自のキャンペーンをやっているという情報を入手したこと。
そのキャンペーンとは、通常のフェリー価格にレストランの食事券 3食分が付いてくるというもの。さらに旅行支援の割引+地域クーポンも付いてくるので、かなりオトクに。
早速キャンペーンページから予約を取って、そのほかの旅程を検討しました。
旅行プランを考える
予約した便は仙台から名古屋に行くルートなので、その前後をどうするかを検討。
- 仙台に前乗りするかどうか
- 名古屋からそのまま帰るか、他に行くか。行くならどこか
- 東海道線、新幹線で静岡方面へ
- 中央線で長野方面に行って温泉に入る
- 新幹線、近鉄特急で大阪方面へ
これまでは割とスッと帰っていたのですが、せっかく名古屋まで行くなら西の方も攻めたい、というわけで大阪方面行きをチョイス。
ただこれだと前回の旅行と被ってしまうので、もう少し工夫したい。
そこで候補に挙がったのが追いフェリー。
大阪、神戸からは主に九州方面へ行くフェリーが複数出ているので、機会があれば乗っておきたい。
というわけで、各フェリー会社の時刻表をチェック。
名古屋からでも乗り継ぎ可能、かつ出発が変な時間じゃない(深夜発、翌朝着とかだと寝るだけになっちゃうので)、かつそこそこ長い時間乗れる (乗るだけになっちゃうので)、といった条件にマッチする、阪九フェリーの神戸から下関に向かう便がちょうど良さそう、ということで予約。
新門司の到着後にどうするか、これまた迷った末に門司の対岸の下関で一泊してから福岡から飛行機で帰るルートに決定。
ホテルと飛行機を予約して、一通りの移動手段と滞在先を確保しましたが、あとはノープランです。
1日目
1日目は 前回 とほぼ同様。
今回も仙台には前乗りせずに乗船当日の朝に新幹線で移動して、仙石線、路線バスと乗り継いでフェリー乗り場へ。
受付で乗船手続きを済ませて、乗船開始を待ちます。
今回の部屋は窓側の特等洋室。
太平洋フェリーは一人で個室を利用しても貸し切り料金がかからないのがありがたいです。(ただし、夏休み期間などの繁忙期はかかります)
とりあえず荷物を置いたら早速レストランへ。
今回は 3食分の食事券がついてくるので、まだ出航前ですが昼食を頂きます。
昼食を食べているとアナウンスと共に船が動き出して出航。港を眺めながらの優雅なランチが味わえます。
食事を終えたらしばらくは船の中でノンビリ。
電波が入るうちにインターネットをしておきます。
日が暮れてきたらお風呂に入ってから、夕食のバイキングへ。
お待ちかねの船の上での晩酌タイムです。
今回はせっかくなので太平洋フェリーのオリジナルの芋焼酎も頼んで、水割りをやっていきます。
流石に飲みきれないので、部屋に持ち帰ってもう少し楽しんでから就寝。
2日目
翌朝。ちょっと早起きして、まずは朝風呂。
徐々に明るくなっていく空と海を眺めながらの風呂はまた格別です。
そして朝食。
やはり海を眺めながらの朝食は何回やってもいいもんです。
そして気が付けば船は名古屋港へ。
港にかかる巨大な橋を眺めたら、荷物を片付けて下船の準備をします。
そして名古屋港に到着。
船を降りたら、まずは窓口で旅行支援の地域クーポンを有効化。前回は乗り継ぎ時間がタイトでギリギリでしたが、今回はそれなりに時間があるのでノンビリ。
そしてバスとあおなみ線を乗り継いで名古屋駅へ。
次の電車までは 1時間ほどあったので、旅行支援クーポンの消費も兼ねて駅で昼食を食べることにします。
せっかく名古屋だし冬だし ひつまぶしでも。。。と思ってレストラン街にある まる屋さんに行ってみると、休日の昼間というだけあってヤバイくらいの行列。
流石に諦めようと思っていたらテイクアウトのカウンターを発見。
ダメ元で待ち時間を聞いてみたところ 10分くらいで出来ますというまさかの回答に思わず注文。セットで温めた出汁も付けられるということで、もちろん追加。
昼食が確保できたので、空いた時間でお土産を物色して近鉄のホームへ。特急ひのとり で大阪まで向かいます。
今回はなんと運転席真後ろの特等席。
結果として大パノラマの景色を眺めながら ひつまぶしをいただくという贅沢な時間を過ごすことができました。
そして 1時間半ほどで終点の大阪難波に到着。
降りたらそのままホームで待って、次の阪急線の電車に乗り換えて神戸方面へ。
ここまでは前回の旅とほとんど同じでしたが、ここから分岐。
途中の魚崎駅で六甲ライナーに乗り換えて、アイランド北口駅からシャトルバスでフェリーターミナルに向かいます。
ちなみに途中まで六甲ライナーとポートライナーを間違えていて、大惨事になるところでした。(乗り換え直前で気づいたのでセーフ)
バスの到着までは時間があったので、初訪問の六甲アイランドをブラブラ。
そしてバスに乗って さんふらわぁ のターミナルを経由しつつ、10分ほどで阪九フェリーのターミナルに到着。
旅行支援と乗船の手続きをそれぞれ済ませたら、ちょうど乗船時間になっていたのでそのまま乗船します。
部屋は窓側の洋室。
太平洋フェリーと違って複数人用の個室を一人で利用すると追加で貸し切り料金がかかるのですが、旅行支援で打ち消し合う感じだったのでとっちゃいました。
ちなみに着替えやスリッパなどはありますが、バスタオルがないので事前に大きめのタオルなどを用意しておいた方がよいでしょう。(油断して持ってなかった)
荷物を置いたら、すぐに大浴場へ。大浴場は 22時以降は利用することができないので、早めに利用しておくのがよさそう。(シャワーは 24時間利用可能)
そして夕食を食べにレストランへ。
出航時間が遅めなので、全体的にスケジュールがタイトで慌ただしくなりがちです。
阪九フェリーのレストランは、あらかじめ用意されている料理を棚から取ってレジで会計する学食形式。
銚子に乗って色々取るとお金がかかりますが、そバイキング形式よりメニューのバリエーションが豊かです。
今回は珍しいダチョウのカルパッチョをチョイス。
雪の芽舎があったので、日本酒に合う系のおつまみなども選んで、この旅 2度目の船上晩酌タイム。
いい感じに酔っぱらって就寝。
3日目
6時の大浴場の利用開始に合わせて起床して、オープンと同時に入浴。
それから急いで荷物をまとめて下船の準備をします。
朝食のレストランも開いていましたが、7時には下船なので流石に利用する余裕がありませんでした。
船を降りたらそのまま送迎バスで門司駅へ。
門司駅に着いたのは 7時半ごろでちょうど朝のラッシュの時間帯。
通学通学の人々が行き交う中、明らかに旅行の格好で恐縮しながら電車に乗り込み門司港駅に向かいます。
10分ほどで門司港駅に到着。
駅舎はレトロな雰囲気が残っていてよい感じ。
併設されているスターバックスが良い感じだったので、朝食を食べつつこの後の予定を考えます。
ちなみにこの時点で「夕方にミーティングがあるのでそれに合わせてホテルに戻る」ということ以外はノープランです。
とりあえず門司港の周辺を散策してから下関に渡って、海遊館という水族館に行ってからホテルに戻る、というザックリとしたプランを立てたら、コインロッカーに荷物を預けて出発。
ひとまず海辺の方に行ってみると、下関側へ渡ることができる連絡船を発見。
20分に 1本のペースで運行されていて、下関側の行き先がちょう海遊館の近くという、まさにジャストフィットのお船。
門司港の観光を軽めにして JRで下関に行こうと思っていたのでこれは好都合。
というわけで、門司港側も観て回ってから連絡船で下関に向かうことにしました。
跳ね橋が上がるのを眺めたり
展望タワーに登ってみたり
街を散策したり
海辺に古い建物が立ち並んでいる景色はちょっと横浜を彷彿とさせる雰囲気で、なんだか懐かしさすら感じました。
もう少し色々見て回れそうでしたが、この後の予定や船の時間も考えて連絡船乗り場へ。残りは次回の楽しみに取っておきましょう。
乗船券を購入して乗船。
これが思ったより小さく、思った以上に揺れること。
叫び声と共に猛スピードで走り抜けて、5分ほどで本州側、下関の唐戸桟橋に到着。
早速、海遊館へ向かいます。
旅先で水族館を訪れるのはちょっとしたライフワークみたいなもの、なんかあの静かな雰囲気の中で生き物眺めている時間が好きなのです。なのでショーみたいのはほとんど見ません。
水族館を出たらお昼。散々煽られたので魚を食べるしかありません。
Google Mpa で周囲を見てみると、「すし遊館」という狙っているような名前の回転寿司屋さんがあったので地魚などを堪能。
見て楽しみ、食べて楽しんだら周辺をブラブラ。
一通り見終えたらバスで下関駅まで移動してホテルにチェックイン。
ホテルはおなじみドーミーイン。
そのまましばらく仕事をしてから、夕飯を食べに出かけます。
グーグルマップで良さげなお店を見つけたので行ってみたものの、店はやっている様子でもドアに鍵がかかっているようで入れず。
なんか怖いので諦めて別のお店を探してみます。
すると、来る途中に見かけた看板のお店が良さそうだったので、引き返して行ってみることに。
しかしそのお店。評価以上に見た目のハードルが高い。
大分躊躇いましたが、中からは賑わう声が聴こえてきたので意を決して扉をオープン。
すると中は意外と思った以上に普通の居酒屋。カウンターとテーブル席、小上がりの座敷もあって、割と広めの店内です。(流石に写真を撮る余裕はなかった)
ただお客さんは常連さんばかりで、よそから来たそうな人はいなさそう。
カウンター席に案内されると、店員さんがメニューの書かれた黒板を持ってきてくれたので、牛すじ煮込み、イカゲソのぬた、刺身の盛り合わせ、そして瓶ビールを注文。
とりあえずビールを頂いてホッと一息。
まずは牛すじ煮込み。
あっさりめの醤油ベースですが、トロトロに煮込まれていてビールにピッタリ。
次にイカゲソのぬた。
程よい甘味と酸味の酢味噌がコリコリとしたイカとシャキシャキとしたネギと合わさって、味、風味、食感すべてが楽しい。
そして刺身の盛り合わせ。
1人前でも 8種類盛られていてすごいやつが来ました。
しかもどれも歯ごたえがしっかりしていて鮮度抜群。醤油も九州に近いこともあってか、少し甘めのやつでそれがまた新鮮な刺身によく合う事。
たまらず日本酒を注文。地酒を雁木を頂きます。
追加で川海老の唐揚げも注文。
ザクザクとした衣と程よい塩加減で海老の食感と風味が引き立たされています。
もう下関に来たら迷わずここに来ればよいな、というくらいいいお店でした。
4日目
この日はもう帰るだけですが、前の日のホテルに帰る途中に見つけた神社に立ち寄ってみます。
参拝し終えたら、頑張って階段を下りて下関駅から小倉に向かいます。
小倉からは新幹線に乗って博多駅へ。
せっかくなので最後に博多っぽいものを食べようと思い、博多駅前のバスターミナル地下にある牧のうどんを頂きました。
やわやわの うどんが割と好きなので、博多に来るとラーメンよりもうどんを食べてしまいます。
あとは地下鉄で福岡空港まで行って飛行機で帰りました。お疲れさまでした。
帰りも下関から東京行きのフェリーに乗ればすべてフェリー移動にできたのですが、流石にちょっと時間がかかるのとやり過ぎ感があるので見送りました。チャンスがあればチャレンジしてみたいと思います。
そして門司と下関はセットで回ると良さそうなのが分かったので、今回いけなかった所も含めて改めて訪れてみたいなと思います。
概要
日程
出発:2023年 2月 (3泊4日)
主な訪問地
- 名古屋
- 下関
宿泊地
- 1泊目:太平洋フェリー
- 2泊目:阪九フェリー
- 3泊目:下関 (ドーミーイン下関)
旅程
1日目
出発、仙台からフェリー乗船
- 中野駅 → 東京駅 (JR中央線)
- 東京駅 → 仙台駅 (東北新幹線)
- 仙台駅 → 中野栄駅 (JR仙石線)
- 中野栄駅 → 仙台港フェリーターミナル (路線バス)
- フェリー乗船
- フェリーで昼食、夕食
2日目
名古屋から電車で神戸に向かい、再びフェリー乗船
- フェリーで朝食
- 名古屋港に到着
- 名古屋港 → 野跡駅 (路線バス)
- 野跡駅 → 名古屋駅 (あおなみ線)
- 名古屋駅 → 大阪難波駅 (近鉄特急ひのとり)
- 大阪難波駅 → 魚崎駅 (阪神線)
- 魚崎駅 → アイランド北口駅 (ポートライナー)
- 連絡バスでフェリーターミナルへ
- フェリー乗船
- フェリーで夕食
3日目
門司、下関観光
- 新門司港に到着
- 連絡バスで門司駅へ
- 門司駅→門司港駅 (JR鹿児島本線)
- 駅のスターバックスで朝食
- 門司港散策
- 船で下関(唐戸)へ
- 海響館(水族館)見学
- 昼食
- 周辺散策
- バスで下関駅まで向かい、ホテルチェックイン
- 夕食
4日目
帰途へ
- 下関駅で朝食、お土産購入
- 下関駅→小倉駅 (JR山陽本線~鹿児島本線)
- 小倉駅→福岡駅 (山陽新幹線)
- 昼食
- 福岡駅→福岡空港駅 (福岡市営地下鉄)
- 福岡空港→羽田空港 (スカイマーク)
- 羽田空港→新宿駅 (リムジンバス)
- 新宿駅→中野駅 (JR中央線)
荷物
- 無印バッグ + ショルダーバッグ(中)
- ノートパソコン
- 携帯電話
- 旅行パック
- 着替え 2日分
費用概算
約 77,000円
- 新幹線:15,000円
- 太平洋フェリー:12,000円
- 特急ひのとり:6,000円
- 阪九フェリー:12,000円
- ドーミーイン:10,000円
- 飛行機:22,000円
(若干丸めています。)