電車と船で辿る、はじめての青春18きっぷ旅行。
北海道からの帰りは初のフェリー泊。実は割とどたん場で決めました。
- その1 - 概要・18きっぷの旅
- その2 - 洞爺湖
- その3 - 初のフェリー泊 ← イマココ
- その4 - ご飯ピックアップ
帰り方を決めてなかった
3日目の函館から東室蘭への移動中、ふと北海道から帰る時の移動手段を決めていなかったことに気付いて、この段階で色々調べることに。
まあ言っても飛行機か新幹線しかないしな...と思って予約サイトなどを見てみると、飛行機は軒並み高額、かつ座席も埋まりがち。
それもそのはず、世間は夏のハイシーズン。しかも 2日前ともなると割と直前過ぎて高くなるのも当たり前です。新幹線はそこまで予約タイミングでの変動はないですが、一旦函館まで移動しなければならず、時間がかかります。
そんな中、ふと苫小牧からフェリーが出ているという情報が目に入り、色々調べてみると、割とよさそうな様子。
ただ流石に雑魚寝みたいな感じだとやだなと思いながら予約サイトを見てみると、帰宅予定日の翌日であれば個室っぽい寝台の空きが 1つだけある模様。
金額を計算してみると、札幌でもう 1泊してからフェリーに乗っても飛行機や新幹線と同じくらいの値段に収まりそうということが判明。
...ということで 1泊延長してフェリーで帰るという方法を採用して、札幌のホテルとフェリーの予約を東室蘭に向かう電車の中から行うという、このたび最大の行き当たりバッタリっぷりを発揮して、人生初のフェリー泊にチャレンジすることになりました。
苫小牧から出ているフェリーは、苫小牧~仙台~名古屋を結ぶ太平洋フェリーと、苫小牧~大洗を結ぶ三井商船フェリーが就航していますが、今回選んだのは太平洋フェリーの苫小牧~仙台便。
予約は公式サイトから行うことができます。 → 太平洋フェリー予約ページ
支払いはクレジットカード、または ATM・コンビニ決済が選べますが、予約後 2日以内に支払い処理を完了させないと予約がキャンセルされてしまうので注意が必要です。
いざ乗船
まずは電車でフェリー乗り場の最寄り駅である苫小牧駅へ。
角度があるアングルからの苫小牧駅の様子
駅からフェリーターミナルまでは結構な距離があるので、バスかタクシーで移動する必要がります。(おそらく徒歩だと 30~40分くらいかかりそう) 今回はバスの時間が合わなそうだったので、苫小牧駅からタクシーで移動しました。
フェリーターミナルに到着したら、まずは受付カウンターに向かって乗船手続きをします。
苫小牧は太平洋フェリーと三井商船フェリーの 2つの会社が就航しているので、利用する方のカウンターに向かいましょう。
受付でインターネット予約していることを伝え、予約時の支払票やクレジットカードで照会すれば手続きは完了。乗船券と、予約プランによっては食事や個室のチケットも渡されます。
そして乗船開始の案内が始まったら、乗船口から船へと向かいます。
今回ギリギリ予約できたのが B寝台という、冒頭で個室っぽいとは書きましたが、実際にはカーテンで区切られただけの 2段ベッドの上段で、いわゆるカプセルホテル的な空間。
それでも荷物を置いて一人で寝っ転がるには十分なスペースがあり、小さいながらもテレビがついていたりして、大部屋での雑魚寝よりはかなりマシな印象です。
ちっちゃいけどテレビ付き。海の上でも見ることができます。
それよりも注目すべきは船内設備。
全体的な船内の雰囲気もちょっとバブルの香りを感じるゴージャスな雰囲気。
くつろげる船内 (ちなみにこれは同じ太平洋フェリーの「きそ」号の写真)
レストランや売店などはもちろん、ゲームコーナー、ミニシアターなど、船旅を飽きさせない設備が充実。
レトロな雰囲気のゲームコーナー
大浴場では窓から外の景色を眺めながら湯船に浸かることができ、まるで海のど真ん中で波に揺られて漂っているような気分になります。
大浴場の様子(太平洋フェリーのサイトより引用)
そして外に出れば一面の大海原。
本州側は遠くにうっすら陸地が見えます
思いがけない非日常空間に思わずテンションが上がってしまいました。
夕食はバイキング方式。料理のラインナップはまあ普通のバイキングな感じではありますが、お酒も飲めますし、何より船の上でのディナーということで気分が盛り上がります。
売店で買った飲み物が持ち込めるので、サッポロクラシックラガーと料理が楽しめます
もちろん、夕食バイキングは必須ではないので、売店で売っている食べ物やあらかじめ買っておいて持ち込んだものを食べるのも自由です。(ロビーで酒盛りしているグループもチラホラ見かけました。)
夕食の後はコンサートホールでのピアノリサイタルや、ミニシアターでの映画鑑賞も無料で楽しむことができます。
無料で鑑賞出来て出入りも自由なピアノリサイタル
ベッドに戻って横になってみると、ゆっくりと波に揺られる感じが心地よく、自然と眠りについてしまいました。
翌朝、日の出の時間に合わせて朝風呂に浸かります。海からの日の出を眺めながらお風呂に浸かるという最高に贅沢なひと時。
そして船の外に出て、海風で火照った体を冷ましてから朝食へ。
朝食もバイキングですが、喫茶コーナーや売店のパンとかでもよさそう。(次からはからはそうしました)
そして再び海を眺めたり、ベッドでくつろいでいるうちに仙台港に到着。およそ 15時間の船旅を満喫しました。
仙台港からは仙台駅行きまでのバスが出ているのでそれを利用して仙台駅へ。そして仙台駅から新幹線で東京へ向かい無事帰還しました。
シメのずんだシェイク
ちなみに今回乗った「きたかみ」は既に退役して、現在は新しい「きたかみ」号が就航しています。
今回乗った旧きたかみ号
ピカピカの新きたかみ号
新きたかみ号に乗船した時のレポートを こちらのブログ で書いていますので、よろしければそちらもご覧ください。
次は旅で食べたご飯のダイジェストです。
- その1 - 概要・18きっぷの旅
- その2 - 洞爺湖
- その3 - 初のフェリー泊 ← イマココ
- その4 - ご飯ピックアップ