高雄編 の続きです。
宿
高雄の宿は 85 SkyTower Hotel 高雄85ビルという、高雄で 1番、台北でも 2番目に高い建物の中にあります。
独特な形状の建物
部屋は 58階。74階にある展望台よりは若干低いですが、眺めは壮観。
窓の外がイラストみたい
シムシティー
港も一望
夜景が特にヤバし
こんな部屋なものですから、お値段は 1泊 4~5万円くらい...なのですが、今回は Agoda で 1泊 1万円ちょいで予約できてしまいました。2泊でも 2万円チョイ。
元々の予算よりは若干高めでしたが、2泊するのでせっかくなら良い部屋で過ごしたかったので「本当かな?罠かな?」と思いながら予約を取ってみたら、普通に最高の体験ができてしまいました。
食事
高雄は港町ということもあって、台北よりもシーフードのお店が多い...ということで、海鮮をメインに攻めてみました。
旗津島 シーフードフルコース (3日目・夕食)
高雄入りして最初の食事。旗津島を散策して、老街のお店に入ってみようと決めたのがこちらの 鴨角活海産店
他のお店に比べて、割と地元のお客さんっぽい人でにぎわっているような雰囲気を感じたので決めました。
店の前にはずらりと並んだ魚介類。
ここから気に入った食材を選ぶと、オススメの調理方法で調理してくれます。
日本人と伝えると、日本語が話せるお兄さんが応対してくれました。
値段や総額を聞きながら一通り食材を選んで、席に通され、とりあえずビールでも...と思ったところで、ふとカバンを見ると
財布がない
でましたー、このパターン。ギリ無銭飲食未遂のタイミング。日本でもやったことがありますが、ここは海外。シャレになりません。
慌てて先ほど応対してくれたお兄さんの所に駆け寄って事情を説明。
おそらくホテルに忘れていたので、1時間くらいで取って戻ってくると伝えて、急いでフェリー乗り場へ。
船を降りてタクシー...を乗ろうにも財布がないので当然乗れず。しかたなくトラムでホテルの最寄駅まで戻ります。
部屋に戻ると案の定、机の上に置かれた財布を発見。レシートの整理でもするかみたいなことをして置き忘れたパターンで、実は台湾では 2回目です。
ホテルの前でタクシーに乗って、再度フェリー乗り場へ行き、3回目の船旅。
すっかり日も暮れました。
結局、1時間半くらい経って、財布を掲げながら再度入店。店の人もホッとした表情。遅れてごめんなさいと謝ると「大丈夫!大丈夫!」といって迎えてくれました。いい店でよかった。
というわけで、改めて席について、ビールを飲みながら料理を待ちます。
まずはきびなごっぽい魚。
ピーナッツと共にスパイスの効いた衣をうっすらまぶして揚げてあります。これは完全におつまみ。
続いてエビ。
「いちばん」
身がプリップリ
皿に添えられたスパイス塩と食べると、また風味がよくなります。
そして、トコブシとなんらかの白身魚。
トコブシと豆腐、白身魚の蒸し煮
この豆っぽいのが醤油のような風味がして妙に美味い
トコブシの方はニンニクが効いていて、見た目以上にパンチが効いていておいしい
うわー、なんだかすごいことになっちゃったぞ
最後にスイカのサービス
トラブル、かつ大分はっちゃけ過ぎた感はありますが、料理の方は大満足。逆にいい思い出になりました。
魯肉飯 (4日目・昼食)
高雄2日目。前日のトラブルとフルコースで疲れて割と遅めに起きたので、ブランチとしてホテル近くの魯肉飯屋さんに行くことにしました。
ここは前回の高雄旅行でも魯肉飯で評判と聞きつけて訪れたお店です。
店の外には行列が・・・と思いきや、テイクアウトの行列で、店内は比較的すいていました。
魯肉飯と滷魚肚、魯蛋を注文。
ほどなくして料理が到着
ここの魯肉飯は角煮とそぼろが両方乗った、一部で話題になった魯肉飯論争に一石を投じるスタイル。
見るからにトロットロの角煮は、染み出る油とごはんが絡み合うと至上の美味さ。煮卵も付いた完全体です。
そして滷魚肚。
ミルクフィッシュとも呼ばれるサバヒ―を魯肉飯の角煮と同じように甘辛に煮たもので、こちらも身がトロットロ。生姜が良いアクセントになっています。
地味に台南できちんとした身のサバヒ―を食べそびれていたので、ようやく味わうことができました。
瑞豊夜市のシーフード屋台 (4日目・夕食)
高雄最後の夕飯は、前回は行かなかった瑞豊夜市で食べてみることにしました。
地下鉄の巨蛋駅、日本語でいうとビッグエッグ? から歩いて 5分くらいで到着。駅近で便利です。
規模は大きいのですが、若干通路が狭いからか、熱気がすごい。
熱気がすごい
なんか面白そうなビール瓶を立てるゲーム
屋台も色々あったのですが、シーフードのお店に入りました。とにかく高雄では海鮮を攻めたかったのです。
広々としたテントのようなお店。奥でおばちゃんが調理しています。
何はなくともまずはビール。
夜でも暑いので、冷えたビールがまた美味しい。
そしてまずは台湾の名物料理でもある牡蠣オムレツ。
上にはピリ辛のチリソースがかかっています。
中には小ぶりの牡蠣がたっぷり
焼き魚を頼んだら、鮭が出てきました。
ちょっと肩透かしでしたが、これはこれで美味しい。
そして青菜炒めを頼んだら、オーダーの兄ちゃんになんか言われてよくわからず、その後調理場のおばちゃんとなんか話していて、出てきたのがこちら。
多分青菜がなかったんだと思います。ニンニクが効いたシンプルなキャベツの塩炒め。これはこれで美味しい。
そして蟹。
メニューには旭蟹と書かれていました。
若干小ぶりで形も独特ですが、味は紛れもなくカニ。ニンニクの効いた酢醤油的なタレを付けるとまた風味がよくて美味しい。
夢中でカニをしゃぶりつくしてシメ。二日連続で海鮮を堪能し、大満足。
湯包と鹹豆漿 (5日目・朝食)
朝食はこれまた前回も訪れた、興隆居 というお店。
湯包、すなわち肉まんで有名なお店で、朝食の時間帯しか開店していないにも関わらず大行列のできるお店です。
朝から行列
最初に湯包か焼餅の列に並んで注文。この時に持ち帰りかその場で食べるかを聞かれます。(食べていく場合は、多分「ここで食べます」っていう日本語で通じます)
湯包と焼餅で列が分かれています
食べていくと答えるとお皿に盛られ、トレーを渡してくれます。
次に右側の通路を通って店内に移動して、飲み物やスープなどの追加注文とお会計を行います。(ちょっとした日本語も通じます。)
ちょっと列が乱れて順番が前後しますが、めげずに声をかけてお会計してもらいましょう。
ぜひ追加で注文して頂きたいのが、こちらの鹹豆漿。
右側のが鹹豆漿
シェンドウジャンと発音するそうですが、なんか伝わるか不安なので毎回文字で書いて見せて注文しています。
鹹豆漿は温めた豆乳に塩とお酢を加えたスープ。油条(揚げパン)とネギが入っています。
「辛いの?」と聞かれて、ハイと答えるとラー油も入れてくれます。(「辛いの美味しい」とオススメしてくれます。)
お酢によって豆乳のたんぱく質が固まり、大分緩めの寄せ豆腐のような感じになります。
豆乳のほんのりとした甘さと塩見、お酢の酸っぱさ、ラー油の辛さが混然一体となって絶妙な美味しさ。
前回この店で初めて食べて以来病みつきになって、台湾訪問時には必ずどこかで鹹豆漿を食べるようになりました。
そして主役の肉まん。
皮に肉汁が染みわたって、なお溢れ出してきます。味付けは比較的あっさりした塩味ですが、とにかくジューシーでプリプリ。
若干小ぶりなので、お腹が空いていたら 2個ぐらい頼んでもいいと思います。
行列に圧倒されますが、比較的回転率は高い(持ち帰りの人も多い)ので、ぜひ頑張って並んで試してみてください。
台鉄弁当 (5日目・昼食)
5日目に昼はちょうど高雄から台北に戻るタイミング。時間的に台北に着くころには中途半端な時間になってしまうのと、なんとなく覗いたお弁当屋さんのお弁当が美味しそうだったので、思わず買ってしまいました。
阿里山弁当というちょっと豪華版/small>
真ん中にどーんと乗った排骨のインパクトがありますが、サイドには焼き魚やタケノコにかまぼこ、煮卵などなど具沢山なのがうれしい。なんとなくシウマイ弁当を思い出します。
普通に日本で売ってほしい...
所感
2回目の高雄。あまり新しいスポットを回る感じではありませんでしたが、シーフードや海辺の公園など、海辺の街を改めて堪能することができました。
次はもう少し新しい観光スポットを開拓したり、さらに南の方にも足を伸ばしたりしてみたりといった、チャレンジングな要素も取り入れていければと思います。
あとは高雄85ビルのホテルはとても体験があったので、(安く泊まれる)チャンスがあればまた利用したいと思います。
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