フェリー旅2021秋・後編TaBiLoG

2021年 フェリーと鹿児島の旅の後編、鹿児島観光の記録です。

2日目 (フェリー ~ 鹿児島)

志布志港からバスで 2時間ほどで鹿児島中央駅に到着。

お昼に近い時間なので昼食を食べようかなと周囲を見渡すと、観光案内書を発見。中に入って地元の名物的なものが食べたいと尋ねてみると、ラーメンとトンカツが名物ということで近くのお店をいくつかピックアップしてくれました。

ひとまず駅から近かったトンカツ屋さんに行ってみると、まだ 11時台なのに既に 7、8組待ち。


行列はないですが、中に整理券の機械みたいがありました。

まだ予定は決まっていないのでノンビリ待ってもいいんですが、荷物を抱えているのがイヤだったので、いったんホテルに荷物を預けに行くことに。ホテルは鹿児島中央駅からは少し離れた天文館の方にあるので、路面電車に乗って向かいます。

ちなみに天文館というのは鹿児島の中心的な繁華街の名前で、何か建物の名前ではないことに気づいたのはもう少し後になってからでした。(由来は建物のようですが)


どこかレトロな雰囲気がいい感じ

路面電車はこの後も乗りそうだったので一日乗車券的なものはないか調べてみると、ジョルダンの乗換案内アプリから直接購入、利用ができるみたいなのでその場でインストール。Suica のような電子マネーではなく、降車時に運転手に画面を見せて利用します。(バスでも利用可能) 桜島へのフェリーや美術館などの割引もついてきてちょっとお得です。

5分ほどで「高見馬場」停留所に到着。そこから少し歩いた所にある、おなじみドーミーインが今回の宿泊地です。

荷物を預けるついでにフロントでもランチのオススメを聞いてみたところ、やはりラーメンとトンカツを紹介されたのでホテル近くにあるトンカツ屋「丸一」さんに行ってみることにしました。

着いた時には5~6組待っていましたが割と回転が早そうだったのと、カウンターは空いてそうだったの待つことに。


ちょうど 12時を回ったばかりなのでビジネスマンらしき方も多い

10分ほどで入店してカウンター席へ。目の前では店主らしき方が黙々とカツを揚げています。

オーダーから 10分ほどでランチのロースかつ定食が到着。

肉の味がとても濃厚で、脂身もじゅわっととろけて甘味が広がるのですが、くどさを感じさせずサッパリとした印象すら受けます。

おまけの一口大のヒレカツもついてきてボリューム満点。2度もオススメされるのが納得の美味しさでした。

そして食事をしながら午後の予定も考えます。天気予報を見ると、明日の予報は雨。しかも結構本降りっぽいので、出歩いて観光するのは今日中に済ませた方がよさげな感じです。

ひとまず鹿児島中央駅で地図を見ていた時に隣のおばちゃん達が話していた城山展望台に行ってみます。

城山展望台

トンカツ屋さんをでて城山展望台の道のりを確認してみると、そのまま歩いて行けそうな雰囲気だったので腹ごなしに散歩することにしました。

途中にあるザビエル公園と巨大な鳥居の照国神社に立ち寄りながら、展望台への遊歩道を目指します。


ザビエル(?)像


でかい


西郷さんもいました

そして遊歩道に到着。


不穏な看板

展望台まで登るだけあって、そこそこの坂道。

きついと感じるほどではないですが、この後もいろいろ回るので体力を温存しときたかったなと若干後悔。ただ自然に囲まれた感じは心地よかったです。


バリバリなのも生えてました

そして入口から 20分ほどで展望台に到着。(とんかつ屋さんからは約 1時間)

鹿児島の街並みと桜島が一望できるなかなかの絶景。缶コーヒーを飲みながら、ゆっくり立ち上っていく噴煙をぼんやり眺めて一息つきます。

しばらく景色を楽しんだら帰りはバスで...と思ったらちょうど今出たばかり。

次の便は 30分後なので待ってもいいんですが、行きよりも距離が短そうな別ルートを見つけたので、そちらから降りてみることにしました。


普通に来るならバスや車が良いでしょう

しかし行ってみると行きの遊歩道とは比べものにならない急階段地獄。

「足が終わるな...」と思いながら無心で降ります。


野良猫とのしばし並走で少し癒され。

距離が短い分、行きの 1/3 くらいの時間で降りられましたが、案の定、足はボロボロ。

これから来た道を登るであろう、すれ違った修学旅行生たちの健闘を祈りながら桜島へ向かいます。

桜島へ

フェリー乗り場に直通するバスはしばらくなさそうだったので、路面電車に乗って最寄りの電停で下車。

そこから 7~8分歩いてフェリー乗り場まで向かいます。(タクシー乗ればよかったのに、と書きながら思いました)

フェリー乗り場に到着して受付を探してみると「料金は後払い、チケットもありません」と書かれた看板を発見。

受付でもチケットを売っているような雰囲気でなかったので、若干不安ながらもそのまま乗船。今回 2回目の船の旅です。

船内は室内の席と、室外の展望スペースがあり、ちょっとした売店や軽食コーナーも備えられています。


室内の客席。割と埋まってました


営業時間外でしたが、軽食コーナーのうどんが有名みたいです。


外の席も多くて広々

規模的にも東京湾フェリーに近い雰囲気です。

展望スペースで潮風を浴びながら 10分ほどで桜島に到着。下船してターミナルから出るところで運賃を支払います。(Suica や iD などが使えました。)


さて来てみたはものの、例によって予定を何も考えておらず、どこに行くかを考えます。

周遊ツアーみたいなのに行く気力もなかったので、とりあえずフェリーターミナルから歩いて行けそうなビジターセンターへ行ってみることに。

途中の歩道では野良猫が何匹もくつろいでいて、気さくに近づいてじゃれたりしてきます。大分人に慣れている様子。


油断過ぎでは

しばらく猫と戯れてから、さらに進んでビジターセンターに到着。

桜島の火山に関する展示があったので軽く見学。

お土産に克灰袋を模した巾着袋と火山灰ねんどを購入。

そして近くに足湯があるようなので、先ほどの階段下りで破壊された足を癒すべく浸かってみることにしました。

目の前に海が広がり、潮風が気持ちいい。お湯加減も気温もちょうどよくて、足の疲れがほぐれていくのを感じられます。


めちゃくちゃ気持ちいい

すると突然一匹の猫がやってきて、カバンをまさぐると思いきや膝の上に飛び乗ってきました。


まさかの状況

無理やりどかすのもかわいそうだし、すぐにどっか行くだろうと思ってしばらく撫でていたら、完全に寝入ってしまいました。


寝とる...

そのまま 15分。海を走るモーターボートの音に驚いて目を覚ますとシュッと飛び降り、そのまま別の人の所へ駆け寄っていきました。

若干の寂しさと、いかにもネコらしい気まぐれな感じに可笑しさ感じながら、足湯を出て再びフェリーに乗って、ホテルに向かいます。

夕食

ホテルにチェックインして、温泉に浸かってひと休み。

夕飯はなんか地元の居酒屋的な所に行きたいと思い Google Map などを調べ、郷土料理のお店「吾愛人」さんへ行ってみました。(吾愛人と書いて「わかな」と読むそうです。読めない...)

鹿児島に何店舗かあるお店のようで、おひとり様用の少なめのメニューもあって気軽に入れそうなお店です。

とりあえずビールと名物の味噌おでんを注文。


お先に失礼します

この味噌おでんがとてもおいしい。九州の味噌特有の甘みがあって、肉によく染み込んでいます。

これだけでいくらでも飲んでいられそうですが、せっかくなので他にもいろいろ注文。


刺身の盛り合わせ。1人前で頼めます


ゴーヤと豚肉のみそ炒め。これも少し甘めでおいしい


串も食べたくなったので何本かアラカルトで。味付けもいいけど肉がおいしい

地元の料理と焼酎を存分に堪能しました。

3日目(鹿児島最終日)

早めに起きようと思ったのですが、前日の疲れとフェリーでの寝不足もあって 10時前に起床。

なんとか大浴場のオープン時間には間に合ったので朝風呂を浴びてチェックアウト。

帰りに空港行きのバスに乗ることを考慮して、いったん鹿児島中央駅まで行ってコインロッカーに荷物を預けました。

ざぼんラーメン

荷物を預けると時間はお昼に近かったので、とんかつと共にオススメされていたラーメンを食べることにしました。

思えば九州ラーメンといえば博多か熊本のイメージで、鹿児島ラーメンはあまり聞いたことがありません。というわけで鹿児島中央駅の地下にある ざぼんラーメンさんを訪れました。


なんとなく名前だけ聞いたことはありました

メニューの1番最初にあった桜島チャーシュー麺を注文。

見た目は豚骨スープのようですが、底のほうに沈んでいるタレを かき混ぜながら食べるとのこと。

麺は博多ラーメンと比べると若干太めで、スープは思ったよりアッサリしています。やさしめな味わいでお酒のあとや次の日にはちょうどいい感じ。

これは東京でも食べたいな、思ったら 神保町 にあるみたいなので、また食べたくなったら神保町か鹿児島に行きたいと思います。

水族館と美術館

天気は前日の予報通りの雨。それも結構な本降り。

油断して傘を持ってきてなかったので東急ハンズで折りたたみ傘を購入し、前日の計画通りに室内施設を中心に巡っていくことにしました。

まずは趣味の水族館へ。(訪問地に水族館があれば、なるべく行ってみることにしています。)昨日のフェリー乗り場の近くなので、バスで向かいました。

そして天文館をぶらぶらしていたらしろくまアイスで有名な むじゃきを発見。そんなに甘いものいらんなあと思っていたらベビーサイズというのがあるようなので、それならせっかくだし...と思って入ってみました。

そして後悔。

デカい...

ただ味はカップアイスでも売っているおなじみの味で練乳とフルーツの組み合わせが美味しい。ホットコーヒーも頼んでおいたのは正解でした。

その後、商店街をぶらぶらして、いい感じの時間になったところで市電に乗って鹿児島中央ま駅で戻り、空港行きのバス乗り場へ。

コロナの影響で減便していたのもあってか、席は補助席も含めて満席。

40分ほどの道のりで鹿児島空港に到着。空港内を軽く散策してお土産を物色したのち、定刻通りに出発。


ちゃんとした歴史のあるお土産です

羽田空港に到着したころには、空港内のお店はほとんど閉まっていたので、そのままリムジンバスで新宿駅に帰りました。

結局今回は鹿児島中央とその周辺+ちょこっと桜島くらいでしたが、町中の雰囲気や海の近さとかが程よい感じで気に入りました。(なんとなく広島に近い印象)

今度はもう少しちゃんと下調べしてから他のエリアも含めて、じっくり回ってみたいなと思いました。焼酎ももっと攻めたい。

以上、よろしくお願いいたします。