仙台~名古屋 フェリーの旅・後編TaBiLoG

2泊3日のフェリー堪能ツアーの後編、2日目と3日目の模様です。

この記録はコロナ禍が始まる前(2019年)のものです。現在では状況が異なる場合がありますので、事前にインターネットなどで最新情報をご確認ください。

2日目

日の出を眺めながら朝風呂

2日目の朝は日の出の少し前の時間に起床して大浴場へ。

大浴場には外の景色を眺めることができる窓が付いていて、天候や航路にもよっては日の出を眺めながらの風呂を堪能することができます。

日の出
風呂上がりの湯冷ましで船外から日の出を眺める

朝食バイキング

朝食はレストランのバイキングを頂きます。

メニュー
メニューも朝食向きなラインナップ

おかゆ
おかゆなんかがあるのもありがたい

朝日と昼食
海を眺めながら食事を楽しめるのがフェリーの醍醐味の一つ。

仙台で一時上陸

今回は名古屋まで乗り通しますが、船は途中で仙台港に寄港し、仙台までの乗客の下船、仙台からの乗客が乗船が行われます。

その間、船室の準備のために 2時間ほど停泊しますが、事前に申請しておけば名古屋までの利用でも仙台で一時上陸することができます。

一時上陸案内

そのまま船内で過ごしてもよいのですが、せっかくなので下船して港の周りをぶらついてみることにしました。

再乗船券
申請用紙を受付に提出すると、このような券がもらえます

港の近くの公園へ

仙台港は何度か利用したことはあるものの、いつもは乗船か下船で素通りしてしまうので、周囲を散策するのはこれが初めて。

特にどこに行くかは決めていなかったのですが、とりあえず地図で見つけた近くの公園へ行ってみることにしました。

ちなみにフェリーターミナルから仙台駅まではバスやタクシー、もしくは最寄り駅 (中野栄駅、多賀城駅) から電車を乗り継いでも 1時間前後はかかってしまうため、一時下船で仙台中心部に出るのは難しいです。(遅刻すると容赦なく置いて行かれます)

周辺地図
フェリーターミナルの周辺地図。仙台中心部はこの地図のさらに西側になります

フェリーターミナルから 10分ほど歩いて、 仙台港中央公園 に到着。

公園入口 ネーミングライツで「スリーエム仙台港パーク」という愛称がついてるそうです

港の最深部にあり、高台に登ると先ほどまで乗っていたフェリーや停泊中の貨物船、コンテナヤードなど、港の様子を一望することができます。

海へ

海への道

高台からの眺め
奥には先ほどまで乗っていたフェリーも見えます

311
仙台港周辺は東日本大震災の津波で大きな被害が出ましたが、迅速な復旧作業で発生 6日後には入港可能になったそうです。

アウトレットモール

続いて向かったのは三井アウトレットパーク仙台港。

三井アウトレットパーク仙台港

その名の通りのアウトレット品を中心にしたショッピングモールで、アパレル系を中心に小物や雑貨、キッチン用品など、様々なジャンルのアウトレットショップが軒を連ねています。

観覧車
敷地内にはなんと観覧車もあります

フードコートもあるので、ターゲットを絞ればここで昼食を済ませることもできそうです。

フードコート
冷麺で有名な ぴょんぴょん舎もありました

流石に旅の途中で買い物をしてしまうと荷物が邪魔になってしまうのでサッと見て回ってから、タリーズコーヒーで一休み。

ボチボチ出発時間が近づいてきた頃合いでフェリーターミナルへと向かいました。

仙台から名古屋へ

仙台を昼過ぎに出港した船は、1晩かけて名古屋へ向かいます。

工場地帯
港の工場地帯を眺めながら出航

ランチバイキング

出航すぐにランチバイキングが始まります。

ランチバイキング

ランチバイキング2

メニューは毎回変わるので 3食利用しても毎回違う味を楽しめます。

焼き立てパン

ランチの後、しばらく経って 14時になると、焼き立てパンが売り出されます。

焼き立てパン案内

これは人気のようで、割とすぐに売り切れてしまいます。

パンコーナー

アップルデニッシュ
お昼を食べたばかりですが、アップルデニッシュを購入。焼きたてなのでほんのり温かい。

エンターテイメント

きそ号、いしかり号では、船内でピアノの生演奏や歌謡ショーといったエンターテイメントショーが行われています。

ラウンジ
レトロなゴージャス感漂うショーラウンジ

今回の航路では夜のショータイムして たなかつとむさん(@tanaka2106) による、三味線や沖縄の三線、太鼓といった伝統楽器を使った民謡楽リサイタルが行われていました。苫小牧~仙台ではスルーしてしまったのですが、せっかくなので今回は鑑賞してみることにしました。

たなかつとむさん

最初は民謡楽ということで割と古い曲目を演奏するのかと思っていたのですが、割と最近の曲をアレンジしたものや電子音楽とかけわせた曲など、いい意味で裏切られた楽しいショーでした。

ちなみにこの日の夕食はレストランではなく、喫茶コーナーのまかないカレーで済ませ、売店ののお酒とおつまみで部屋飲みを楽しみました。

まかないカレー
まかないカレー。コクがあってかなり美味しい

部屋飲み
サッポロクラシックが買えるのが嬉しい

3日目・名古屋到着

フェリー3日目の朝はちょっと遅めに起床して朝風呂に浸かったあとは喫茶コーナーで朝食をいただきます。

今回選んだのは たまごかけご飯セット(550円)。

喫茶コーナー
名古屋を経由しているので名古屋コーチンの卵を使ったTKG

ごはんと生卵に、味噌汁、お漬物がついてきて、二日酔い気味の朝にはちょうどよい感じ。(前の日は調子に乗って飲み過ぎました。)

たまごかけごはん

喫茶コーナーではこの他にも おにぎりやホットケーキ、モーニングセットなどが売られており、バイキングより手軽な朝食をいただくことができます。

船の外に出て海を眺めたりしながらノンビリ過ごしていると、徐々に名古屋港が近づいてきました。

名古屋港の入港前はセントレアこと中部国際空港や工場群、港を横断する巨大なつり橋・名港トリトンなどといった見どころが多いので、早めに下船の準備を済ませて景色を楽しみたいところです。

クレーン
工場のクレーンたち

名港トリトン
名港トリトンを潜り抜けた所。橋の下を通るときも迫力があります。

そして定刻通り、午前 10時半に名古屋港に入港。約 1日半過ごした船に別れを告げて、名古屋に上陸しました。

名古屋フェリーターミナル

ちなみにここからの予定は何も考えていません。

名古屋港水族館へ

帰りの新幹線は午後 15時過ぎなので、大分時間には余裕があります。

とりあえず、名古屋港周辺のスポットということで名古屋港水族館に行ってみることにしました。(実は旅行先に水族館があるとついつい入ってしまう水族館ファンだったりします。)

名古屋港水族館は名古屋港という名前が付いていますが、フェリーが発着するターミナルからは大分離れた場所に位置しています。ですので、フェリーターミナル前のバス停から「名古屋港」行きのバスに乗って移動します。

バス

30分ほどで終点の「名古屋港」バス停に到着、そこからさらに徒歩 10分ほどで名古屋港水族館に到着します。

名古屋港水族館
名古屋港水族館

チケット
入館料は大人 2,030円ですが、周辺の施設も利用できるお得なチケットもあります。

日本最大の延床面積を誇る水族館ということで、とにかくデカくて広い。シャチやベルーガといった巨大な生き物が悠々泳げるプールが備わっていて迫力があります。

シャチ
巨大なシャチ水槽

ベルーガ あのベルーガ

イルカ
ショーの出番待ちのイルカ

また、他の水族館と比べて研究に関する資料が豊富に掲示されていて、楽しみながら学べる印象を受けました。

研究資料
大学との共同研究に関する資料。これを読んで周るだけでも飽きない

ウミガメ
オイッス

ちなみに名古屋港水族館の周辺には南極観測船・ふじの展示や展望台から港を一望できる名古屋港ポートビルといった施設もあり、ここだけでも 1日楽しめるスポットになっています。

昼食のひつまぶし

お昼時になったので、名古屋の中心部に向かって昼食を食べることにしました。

せっかくなので名古屋名物的なものをということで、ひつまぶしに狙いを定め、お店を検索。

有名なのは「あつた蓬莱軒」ですが、以前に一度行ったことがあるのと時間的に行列がすごそうなので、口コミで評価が高めだった「いば昇」さんに行くことにしました。

いば昇
ちょっと歴史を感じる佇まい。

普通に うな重も美味しそうだったのですが、まあせっかくなのでひつまぶしを注文。しばらくして、料理が運ばれてきました

ひつまぶし

甘みが抑えめのタレで表面がかりッとして美味しい。例に倣って、そのまま、薬味、出汁の三段階で堪能しました。

出汁
この出汁だけでも美味しい

帰途へ

ウナギを堪能した後は一つ隣の栄町駅まで散歩して、地下鉄で名古屋駅へ。

もう少しあちこち行ってみてもよかったのですが、いまいち土地勘がつかめていないので早めに名古屋まで行って、お土産を物色。

その後、ぷらっとこだまで予約しておいた便に乗り込み、のんびりと東京に戻りました。

北海道から名古屋まで飛行機なら数時間の距離、しかもあえて東京から一旦北海道まで行って名古屋から戻るという、それだけ聞くと無駄でしかないような経路ですが、逆にこの無駄を最大限楽しむのがこのフェリー旅行だと思います。

日常から切り離されたような船の上でのノンビリとした時間を過ごす贅沢なひと時は、あまり他では味わえないのではないでしょうか。

是非一度、おためしください。